携帯電話料金や公共料金の支払い、誰しも1度は忘れたりどうしてもお金が足りなかったりで滞納してしまった…ということがあると思います。滞納してもすぐにサービスが止まるわけではないこれらの料金ですが、ローンやクレジットカードを作るときに見られる個人信用情報にどう影響するか気になりますよね。
結論からいうと、携帯電話料金の滞納はいわゆるブラックリストとして個人信用情報の事故情報に載ってしまう場合がありますが、公共料金の方は原則として影響は無いといわれています。携帯電話料金や公共料金の滞納と個人信用情報の関係について詳しく見ていきましょう。
携帯電話料金と個人信用情報の関係
携帯電話料金は「基本料などの電話代」と「携帯端末代金」に分けられますが、個人信用情報に関係してくるのは携帯端末代金の部分になります。現在の携帯電話端末は高額なものが多いため分割して購入することがほとんどですが、この購入方法、ローンの1つです。
つまりカードローンやクレジットカードと同様に、個人信用情報にその支払い状況などが登録されることになります。
現在、電話代とローンである端末代金は別々に払うことはできず、料金は携帯電話会社から一括で請求されます。そのため携帯電話料金を滞納してしまうとローンの返済も滞納していると見なされ、個人信用情報に傷がついてしまうというわけです。
滞納を続けると当然携帯電話会社によって回線が一時停止させられ、最悪の場合、強制解約されることもあります。また携帯電話会社間では滞納者のブラックリストが共有されているため、別の携帯会社に行っても新規契約を断られる場合もあり、携帯電話を持てなくなるリスクもあります。
どれくらい滞納すると信用情報に傷がつく?
ローンやクレジットカードの支払滞納は1日遅れただけでも情報が残ってしまうことがありますが、現在のところ携帯電話の支払いは滞納があればすぐに信用情報に報告するというわけではないようです。それまでの個々人の支払い状況にもよるので、どれくらいの滞納で信用情報に載せられるのかといった具体的な日数は自分で個人情報を開示しない限り分かりません。
しかし、すぐには載らないとはいえ、滞納日数は抑える必要があるでしょう。
滞納金の支払いは速やかに
前述のように携帯電話料金の滞納は、回線の一時停止や強制解約、今後しばらく新しい携帯電話やローンが申し込めなくなるといったリスクがあります。また、滞納した携帯料金には年14.5%前後の延滞利息をかける携帯会社もあります。余計な出費を抑えるためにも、サービスを使い続けるためにも滞納金はなるべく早く支払った方が良いでしょう。
公共料金と個人信用情報の関係
携帯電話料金と違い、NHK、水道、電気代、ガスなどの公共料金を滞納しても個人信用情報に傷がつくことはありません。
そもそも個人信用情報の内容は銀行や信販会社のように信用情報機関に加盟している会社でなければ見ることができず、また支払いの延滞といった情報の登録も、加盟会社でなければ行うことはできません。NHKや電力・ガス会社、水道料金を徴収する役所はこの信用情報登録機関に加盟していないので、支払いを滞納していても個人信用情報に何ら影響を与えることはないのです。
ちなみに国民健康保険や住民税の支払いも同様で、滞納すると財産が差し押さえられるなどの可能性はありますが、個人信用情報自体に傷がつくことはありません。ただ例外として、料金の支払いをクレジットカード払いにしているときは、滞納してしまうと個人信用情報に傷が付く場合があります。
カード払いの場合、公共料金の支払いを一旦カード会社に立て替えてもらい、カードの持ち主はあとからカード会社にその金額を支払うという仕組みになっています。電力会社などと違い、カード会社は個人信用情報登録機関に加盟しているため、滞納が続くと容赦なく個人信用情報にその旨が載せられてしまいます。
自分では公共料金を滞納していたつもりでも、実質的にはカード会社への支払いを滞納と見なされて個人信用情報に傷が付いてしまう場合があるのです。
滞納料金を支払えないときは
個人信用情報と携帯電話料金、公共料金それぞれの関係が分かったかと思いますが、どうしても料金を支払えないというときはどうしたら良いでしょうか。何もせず黙っているよりは、支払い先に相談してみるのが良いです。特に公共料金は、事前に供給会社に事情を話しておけば相談に応じてくれる場合もあるようです。
それでも難しいときは、借入をして滞納料金にあてるという方法が考えられます。借入というと銀行や消費者金融がすぐに思いつきますが、質屋もお金を借りられる場所の1つ。
しかも質屋では個人信用情報を見られる銀行などと違い、担保とする「物」さえあれば誰でもお金を借りることができます。滞納分を支払いたいと考えている方も、これまでの滞納のせいで信用情報に傷がついているかも…という方もまずは質屋に相談に行ってはいかがでしょうか。