クレジットカードを作りたい!仕組みについて知ろう

ポイントが貯まる、持っているといろいろな特典を受けられるなど、メリットばかりに思えるクレジットカードですが、その仕組みをご存知でしょうか。

便利だからと無計画に使ってしまい、支払ができなくなった…となると金融機関からの借入の審査で必ず見られる「個人信用情報」に傷がついてしまうこともあります。

まだクレジットカードを持ったことがないという方もすでに持っているという方も、安心してクレジットカードを利用できるよう、その仕組みなどについてご紹介します。

 

クレジットカードとは

クレジットカードは商品を購入するときやサービスを受ける際の支払手段の1つです。

英語の「credit」には「信用」という意味の他に、「掛け」や「後払い」という意味があります。クレジットカードは後者の意味の通り、使うと代金の支払を後回しにすることができるカードです。詳しくは後述しますが、支払を後回しにすることからカードを作るときはローンの申し込みのように審査が必要です。

 

クレジットカードの仕組みを支える3つの存在

クレジットカードの仕組みは「会員」、「加盟店」、「カード会社」の3つの存在によって支えられています。

 

「会員」とはクレジットカードを利用する人です。審査に通ってカードが発行されれば会員です。「加盟店」とはカードを利用できるお店のことをいい、「カード会社」は会員にカードを発行する会社のことをいいます。

 

会員が加盟店でカードを使うと、その代金は一旦カード会社が立替えてくれます。そして会員は翌月以降、立替えてもらった代金をカード会社に支払わなければなりません。また、その金額に応じて、カード会社からポイントをもらうこともできます。

 

一方、加盟店はカード会社から売上代金をもらうことになるわけですが、満額はもらえません。実際の売上から、業界によって異なる1%~10%ほどの加盟店手数料が差し引かれた金額が受け取り金額になります。

例えば、加盟店手数料を5%支払う必要があるお店の場合、会員に対し10万円を売り上げてもカード会社から受け取れるのは9万5千円です。対してカード会社は会員には10万円の請求をしますが、加盟店には9万5千円しか払っていないので5千円儲けることになります。

一見、加盟店だけが損をしているように思えますが、加盟店にとってはクレジットカード払いOKとすることでお店の利用客が増える、高額な支払をしてくれる利用客が増えるといったメリットがあります。

 

このようにクレジットカードを利用すると会員は手元に現金がなくても支払ができ、しかもポイントも貯められる、加盟店は利用客の増加等が見込める、カード会社は加盟店手数料が受け取れると三者それぞれにメリットがあるのです。

 

クレジットカード使用後の支払い方法

会員がカード会社に立て替えてもらった金額を返す方法として、申し込み時にカード会社に知らせておく銀行口座からの口座振替が一般的ですが、カード会社のなかには銀行振込や、コンビニでの支払を受け付けている場合もあります。

このとき必ずしも1回で全額を支払う必要はありません。手数料はかかってしまいますが支払を2回や3回にわけて行う「分割払い」や、支払う金額を指定できる「リボルビング払い」といった方法も使えます。自分の計画に合わせて代金を支払っていけることもクレジットカードの特徴と言えるでしょう。

 

デビットカードとの違いとは

両者とも手元に現金がなくても支払ができるという点では同じですが、代金がいつ引き落とされるかという点で違いがあります。

クレジットカードは支払いが約1か月後以降になるのに対し、デビットカードは使えば即座に自分の銀行口座の残高から差し引かれる仕組みになっています。そのため口座に残っている残高の分しか利用できませんし、分割払いなどもできないことになっています。

 

クレジットカードのその他の機能

クレジットカードの機能は支払いを後払いにすることだけではありません。

その他の機能についても紹介します。

 

保険の付帯サービス

カード会社が大きくアピールしているサービスの1つに旅行保険があります。旅費などの支払いの際にカードを使用しなければならないといった条件がある場合もありますが、これは旅行中のケガや病気、持ち物の損害などを保証してくれる保険です。

最近ではこの旅行保険の他に、自動車の異常に対応してくれるロードサービスが付いてくるカードもあります。クレジットカードを選ぶときは、こういったサービスがついているかどうかの観点で選んでも良いでしょう。

 

キャッシング機能

審査は必要ですが、クレジットカードを使ってATMなどでお金を借りることのできる機能です。クレジットカードのキャッシングは比較的利率が高いので、急ぎでなければ利率の低い銀行や、個人信用情報による審査が不要な質屋などから借入をおすすめします。

 

クレジットカードを作るには

クレジットカードは現在、インターネット上からの申し込みの他に銀行、ショッピングセンターなどにあるカード会社のブースなどいろいろな場所で申し込むことができます。

 

クレジットカードを作る際に必要なものとは

銀行の口座開設と同様にクレジットカードの作成にも、免許証や保険証といった本人確認書類が必要です。またカード会社への支払を口座振替にする場合は、銀行口座とその口座の届出印も必要になってきますが、最近では銀行印不要で申し込めるクレジットカードも増えています。この3点以外にもカード会社によっては源泉徴収票などが必要なときもあります。

ちなみにクレジットカードは学生でも持つことが可能ですが、未成年の場合は保護者の同意や場合によっては学生証が必要です。

 

審査では何を見られるのか

代金をカード会社に立て替えてもらえる機能を持つクレジットカードを持つことは、カード会社から立て替えてもらう金額分のお金を借りることと同じです。そのためクレジットカードを持つためには審査が必要なのですが、このときに見られるのが返済能力と個人信用情報です。

返済能力は申込時にカード会社に伝える年収や、お勤め先、勤続年数といったもので審査されます。こちらはカード会社によって基準がバラバラであるため、同じ条件でもAカードの審査は通ったがBカードはダメだったということも有り得ます。

個人信用情報では現在ある借金の金額や返済状況、他に持っているクレジットカードの支払い延滞はないかといったことが見られます。ローンの申込でもそうですが、個人信用情報に傷がある場合、ほとんどのクレジットカード会社の審査は通りにくくなります。

 

 

便利なクレジットカードですが、つい使い過ぎて支払が滞ると信用情報に傷がついてしまいます。

一方、質屋は信用情報が無関係ですし、預ける物に見合った借入になるので計画的な利用も可能です。計画的な支払のためにも質屋を検討してみてはどうでしょうか。