何度カードローンに申し込んでも落ちてしまうあなた、その理由について把握していますか?
カードローン審査にはいくつかポイントがあります。自分はブラックではないはずなのに審査に通らない、金融事故があったのは5年以上前なのに審査に落ちてしまったという人も少なくないのではないでしょうか?
今回はカードローン審査に落ちる理由と審査ポイントを解説いたします。
審査に落ちる理由とは
審査に落ちる理由は大きく5つあります。
- 信用情報の照会(ブラックかどうか)
- 他債務の照会(多重債務者かどうか)
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
そして、上から順に審査のときの重要度が高まっていきます。
これから解説していきます。
信用情報の照会
カードローン審査に落ちる最も多い理由がこの信用情報の審査にあります。
信用情報の審査は審査のテーブルに乗せてよいかどうかを判定する審査の入口といっても過言ではないからです。
最初に、入力された個人情報から信用情報の照会を行い、信用情報の照会でブラックと見做される情報が発見された場合には、この時点で銀行も大手消費者金融も審査には通過できません。(下記参照)
他債務の照会
他債務についても信用情報の照会のときに行われます。ブラックでもないのにカードローン審査に落ちる人は、他債務の状況で審査に落ちることが多いようです。
一般的に4本以上の借入れがある人のことを多重債務者といいます。
年収
上記①②の審査に通過できれば、融資を行うという方向性自体は決定します。
③年収に関しては、同じカードローン審査でも銀行と消費者金融で扱いが全く異なります。
銀行では年収の半分~年収と同程度の金額が限度で、他機関からの借入れがそれ以上あるような場合は、減額または審査に落ちることとなります。
消費者金融では年収の3分の1を超える借入れを行うことはできません。
カードローン審査に落ちる理由の1つとして挙げられるのが年収に比べて申込金額が多すぎるとうことです。
すでに他の消費者金融から年収の3分の1借り入れがある場合には審査に落ちる場合があります。例えば、年収300万円の場合は100万円までお金を借りることができますが、すでに80万円他から借りている場合は20万円までしか借りることはできません。
勤務先
勤務先は審査の際にとても重要です。
多少他からの借入れが多くても、勤務先が公務員や上場企業の会社員のような場合にはカードローン審査には問題ない場合があります。給料が高いことと、今後も安定して勤務し続ける可能性が高いこと、中途退職しても退職金で返済できる可能性が高いこと、60歳で定年を迎えても退職金で回収できる可能性が高いためです。
公務員や上場企業の会社員でカードローン審査に落ちてしまった人は、よほどの多重債務者か、返済状況に問題があるか、ブラックかが落ちる理由として考えられます。
一方で、家族経営のような小規模企業の代表者や自営業者はカードローン審査の際は最も審査に落ちやすい職種といえます。カードローン審査には勤務先への在籍確認という審査があり、申込時に申告した勤務先で実際に働いているかどうか、電話をかけて確認されます。
勤務先はそれだけカードローン審査の際には大切な項目であるといえます。
勤続年数
勤続年数は長くなればなるほど審査にプラスといえます。
「勤続年数が何年以上でなければならない」というような縛りはありませんが、3年以上あれば審査には好材料となります。一方で、1年未満だとマイナスとなる場合もあります。
とくに、新卒者の年齢でもないのに勤続年数が短い人は、仕事をコロコロと変えている人だと見做されてしまうため、審査の際のマイナス要因となります。
カードローンの審査を受ける際には、以下のチェックボックスを使って現状確認をしておきましょう。
✔ |
複数他社での借り入れがある |
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現在延滞中でない |
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5年以内に債務整理を行った |
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今の会社に勤めて1年以上たっている |
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自分は給与所得者だ |
審査のときに見られているポイント
審査に落ちてしまう理由にも記載しましたが、審査の際に最も注視されるのが個人信用情報です。
審査で最も重要な個人情報
審査の際には個人信用情報が参考にされます。
個人信用情報とは過去の銀行や消費者金融からの借入に関する情報とクレジットカードの利用に関わる情報のことです。そして、過去の借入での長期延滞、債務整理、代位弁済などの情報は事故情報といい、事故情報が信用情報に登録されている状況をブラックといいます。
信用情報には現在の借入金の状況とその返済状況、直近半年間程度のローンへの申込状況なども登録されています。
詳しくはこちら ⇒ 個人信用情報とは何か?
一度落ちてしまうと通らないのか
一度落ちてしまったあとに、続けて何社も何社も申し込むことはオススメできません。
なぜならば、何度もカードローン審査に申し込む人はそれだけでも怪しいと思われてしまうからです。
前述したようにカードローンには申込情報といって、直近半年間のローンへの申込履歴が記録されています。1か月の間に3回以上ローンへ申し込んだ履歴がある人のことを申込ブラックといい、審査の際により不利になります。
むやみに申込を行っても信用情報が悪化するだけになので、まずは自分がカードローンに落ちる理由を冷静に分析して、審査に落ちる理由を改善してから再度申込を行いましょう。
勤続年数が足りないときは1年経過後に申し込む、多重債務であればおまとめをしてしまうなど、対策をしてから審査に申し込む必要があります。
一度審査に落ちてしまった会社は落とした履歴を保存していますので、それだけで審査には不利になりますが、他の会社であれば半年経過後であれば審査に落ちた履歴すら残っていないため、審査に落ちる理由さえ改善できれば他社の方が審査に通過できる可能性が高くなります。
質屋でもお金を借りられます
キャッシングしたいのになかなか審査が通らなくて困っている…そんな人は質屋でお金を借りるという方法もあります。
質屋に自分の持っているお金になりそうな品物を預けると、質屋はその品物の査定を行い、その査定額の分のお金を借りることができるようになります。
例えば、時計を預けて5万円の査定がされた場合は、5万円を借りることができます。5万円を3か月以内に質屋に返済すれば時計を返してもらうことができますし、質利と呼ばれる利息を払うことで期間の延長もできます。またこの延長期間には制限がありませんので、利息を払い続けることができれば借入れ金額の返済を延長することも可能です。ただし返済できなかった場合には、質流れといって時計は質屋のものになりますが、借りた側はお金を返す義務もなくなります。もちろん、取り立てや催促はいっさいありません。
必ずしもお金を返済しなくてもよいという点で、必ず返済義務があるカードローンとは異なるお金の借り方です。
もし困ったときには質屋を利用してみてはいかがでしょうか。