現役質屋が本音で語る!
初めての方でも簡単に質屋を使いこなす方法
こんにちは、須賀質店のホームページに訪れていただきまして誠にありがとうございます。
皆さんは「質屋」の仕事内容やイメージについて、どのようにお考えでしょうか。「中古ブランド品を安く買える店」「よくわからないけど暗くて怖いイメージ」「貴金属や使わなくなったブランドバッグなどを買い取ってくれる店」「そもそも良くわからない」このような声が多いように思います。
そこで、このページでは須賀質店の現役社員が、弊社のお客様と対談する形式で質屋についてホンネで語っています。質屋とはそもそも何なのか、少しでもお得に使いこなすにはどうすれば良いのか、詳細にわかりやすく説明してみました。
目次
(1)質屋とは何ですか?
Q:質のシステムについて簡単に教えてください。
A:質のシステムを簡単に説明すると、自分の所有している品物を預けてその品物を担保にお金を借りるシステムのことです。期限内にお金を返すことが出来れば預けた品物は戻りますが、逆に返済できなければ質流れといって、品物の所有が質屋に移って契約が終わってしまいます。
Q:質流れ、は「質流れバーゲン」とか良く聞きますが、契約が終わるってどういうことですか?お金を返せなかったんだから、取り立てとか催促の電話とか大変なことになりそうですね。
A:銀行や消費者金融でお金を借りて、返済できなくなれば取り立てや催促が有ります。質のシステムで一番特徴的なのが、借りたお金を返済できなくなっても、預けている品物を諦めて質流れにすることで無理に返済する必要がなくなることなんです。
Q:返済できなくなっても取り立てがないなんて、もしもの時を考えたら安心なんですね。
A:質のシステムがあまり皆さんに知られていないために、質屋は怖いとか暗いイメージをもたれたりしているようですが、本当は返せなくなっても安心できる資金調達のできるところなんです。
中古ブランド品の販売や貴金属などの買取もやっていますが、本来の仕事は質のシステムでお金を貸す店舗なんです。
(2)みなさんは質屋をどのような時に使っているのですか?
Q:お客様はどのような時に質屋を使っているんですか
A:冠婚葬祭などの急な出費が合った時や、飲み会などが重なって給料日までお金が足りなくなった時など、予想しなかった出費が重なって急いで現金が必要な時に利用されていることが多いようです。
Q:ほかにはどんな理由がありますか。
A:銀行などで借入れすると信用情報に借入れ履歴が残るので、これを嫌って質屋を利用する方がいます。経営者の方や投資関係の方で、急いで現金が必要になって1000万円単位のお金を借りてゆくこともありました。銀行では審査に時間がかかるので間に合わなかったようです。
変わった使い方では、財布を落としたので帰りの電車賃を借りたいとかありました。
(3)質屋に預けられる品物にはどのようなものがありますか?
Q:お客様はどのような品物を持ってくるのですか
A:弊社に持ち込まれるのはブランドバッグ、ブランド腕時計、貴金属、指輪やネックレスなどのジュエリー、宝石類、楽器などが多いです。メーカー名でいえば、バッグならばエルメス、ルイヴィトン、シャネル、時計であればパテックフィリップ、オーデマピゲ、ウブロ、ロレックス、カルティエ、オメガなどの取り扱いが多いですね。
(4)質屋を利用したいときは、どうすれば良いでしょうか
Q:質屋を利用したいと思ってら、まずどうすれば良いでしょうか
A:質入れする品物と身分証明書をもって、弊社の店頭にお越しください。質取引は営業法で対面取引が義務付けられているので買取取引のように宅配、出張の取引ができません。
弊社の店舗は池袋、渋谷、五反田の駅から徒歩圏に有ります。前もって予約をしておく必要はないので、営業時間中に各店舗にお越しください。
(5)来店してからすべての手続きが終わってお金を受け取るのにどのくらいの時間がかかりますか?
Q:初めての取引で、来店からお金を受け取るまでにどのくらい時間がかかりますか?
A:来店からお金を受け取るまでの時間は20分~30分くらいだと思います。お持ちになる品物の点数が多かったり査定に時間のかかる商品であれば、30分以上時間がかかることもあります。
(6)質入れと買取ではどちらがメリットがあるのでしょうか
Q:査定額はどのようにして決まるのですか
A:お持ちいただいた商品を中古市場で販売した時にどのくらいの値段が付けられるのかを調べて、査定額を決定します。
Q:新品で購入した時の値段で査定額を決めるのではないですか
A:新品時の値段を参考にすることもありますが、お持ちになった商品の現在の中古査定額の影響が大きいです。新品価格が同じでも、メーカー名やモデルの人気度によって中古品価格は大きく異なってきます。また、商品の使用頻度、キズやよごれ、附属品の有無なども査定価格に影響します。
Q:質入れと買取ではどちらにメリットがあるのでしょうか
A:お伝えする査定価格だけで比べると、質入れより買取りの方が価格は高くなります。質入れの査定価格は買取と比較しておよそ10%~20%くらい低くなることが多いです。でも買取の取引にした場合、品物を取り戻すことはできませんが、質入れであれば借りたお金+利息を払うことで品物を返してもらうことが出来ます。「持っている品物を手放したくないがお金が必要」こんな時は質入れをお勧めしています。
(7)質の利息はどのくらいなのでしょうか
Q:質のシステムはだいたいわかりましたが、質入れはお金を借りることになるので利息がかかると思いますが、質の利息はどのくらいですか。
A:弊社では借入れ金額に応じて月利1.2%~2.3%の利息がかかります。具体的には以下の通りです。
借入れ金額 | 100万円以上 | 30万円以上100万円未満 | 10万円以上30万円未満 | 10万円未満 |
利息(月利) | 1.2% | 1.5% | 1.8% | 2.3% |
(8)利息の計算方法を教えてください
Q:利息はわかりましたが、利息はどのように計算するのですか
A:須賀質店では質入れした日の翌月の同じ日までを1ヵ月と数えます。また、半月であれば利息は半分で計算しています。
(例)4月1日に月利1.8%で10万円借入れした例です。(利息は平成31年4月19日現在)
経過月数 支払い利息 返済合計額
1ヵ月目(5月1日) 1,800円 101,800円
1.5ヶ月目(5月16日) 2,700円 102,700円
2か月目(7月1日) 3,600円 103,600円
2.5ヶ月目(7月16日) 4,500円 104,600円
(9)返済方法を教えてください
Q:具体的な返済方法を教えてください
A:質屋の預かり期間は3か月なので、この3ヵ月の間に借りたお金と、それまでにかかった利息を払えば品物はお返ししています。
Q:3ヵ月で借りたお金を用意できなければ、質流れで品物を返してもらえないんでしょうか。
A:そんなことはありません。期限は延長することが出来るので、期限までに借りたお金を用意できなければ3ヵ月の期限前に3か月分の利息の支払いをすれば、期限は再び3ヵ月間延長できます。
Q:借りたお金を用意できなければ、利息を払い続けることで期間をずっと延長できるんですね
A:そうですね。
(10)質流れになるのはどんな時ですか
Q:質流れになるのはいつでしょうか
A:質入れして3か月後の期限が来た時に、借りたお金の返済も利息の支払いもない時は質流れになってしまいます。
Q:期限を過ぎるとすぐに質流れで品物は処分されてしまうのでしょうか。期限を忘れていたりすると大変ですね。
A:期限が来た場合、須賀質店ではお客様に電話でお知らせするようにしていて、突然質流れにするということはありませんのでご安心ください。期限が来たことをお知らせしない質屋もあるようですが、須賀質店では期限は必ずお知らせし、できる限りお客様のご都合に合わせて支払いをしていただくようにしています。実はこの期限のお知らせはお客様にとても好評で、「うっかり忘れていたので助かったよ」いわれることが多いんですよ。
Q:連絡をしてほしくない場合はどうすれば良いのでしょうか。
A:最初に連絡が不要であることをお聞きしている場合は、こちらから連絡することはありません。
(11)初めての方でも質屋を使いこなすには?
Q:現役の質屋さんだからこそお話しできる「お得な質屋の使い方」ってありますか。たとえば、もっと利息を安く借りたい、とか。
A:須賀質店もそうですが、多くの質屋は借入れ金額が高いほど利息が安くなっています。ですから1点ごとに複数契約で質入れするよりも、まとめて契約したほうが借入れ利息が安くなります。
(例)
10万円の商品を3契約で30万円借入れする(利息はそれぞれ月利で1.8%)
10万円の商品をまとめて1契約で30万円借入れする(利息は月利で1.5%)
まとめた契約の品物は、別々に持ち帰ることは可能です。
Q:質入れした後に、もっとお金が必要になったらどうしたらよいですか
A:質入れした商品がお貸出しした金額より高い査定額をつけることができれば、その差額は上乗せしてお貸出しすることが出来ます。
(例)
質入れ時に100万円の査定額が付いた時計で、70万円の借入れをした。
後にさらに現金が必要になった場合、質入れ時と同様に100万円の査定が出来るのであれば、差額30万円を上乗せして貸し出すことが出来ます。ただし、新規に質契約を取り交わすことになるので、最初の質契約からの利息がかかります。
Q:ほかにもっとお金を手にする方法ってありますか
A:質入れの査定額は買取の査定額と比較して低めに設定している質屋が多いので(須賀質店の場合約10%~20%下回ります)質入れから買取に変更する方法があります。この場合質入れと買取の査定額の差額と、最初の質契約からの利息をさしい引いた金額をお渡しします。
Q:返済額を減らしたいときはどうしたらよいですか
A:まとまったお金があるときに借入れ金額を減らして、利息の支払いを減らす方法が良いでしょう。借入れ金額を減らすと、減らした金額で新規に質入れ契約を取り交わすので、最初の質契約からの利息がかかるのと、借入れ金額が減ると利息が高くなる場合があるので、返済計画をシュミレーションしてから実行したほうが良いです。
Q:私も須賀質店さんで質入れしていた時に、何度も借入れ金額を増やしたり減らしたりしたけれども、そのたびに返済計画をシュミレーションしてもらって助かりました!
A:いつもざっくばらんにご相談いただけたので、私もいろいろな方法を考えてご提案しました。
質屋の利息は月利といって、毎月決まった日に1か月分の利息が加算されるので(須賀質店の場合半月ごとの利息なので約15日ごとに利息が加算されます)、いつのタイミングで質契約を取り交わすのが一番お客様にお得になるか試算してみないとどのくらいお得になるかがわからないです。
また借入れ金額が減ると利息が高くなる段階金利にしてる質屋が多いので、個別のシュミレーションをしないでやってしまうと、お客様にとってお得にならないこともあるんです。
Q:質屋さんを信頼していろいろ相談したほうが良いんですね
A:そうですね、気軽にいろいろご相談いただければ、なるべくお客様のメリットになる方法をご提案できるので、なんでも早めに相談してください。
Q:今日はいろいろありがとうございました。
A:ありがとうございました。
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