質屋で時計の質入れ、買取で気を付けること

質屋で時計の質入れ、買取で気を付けること

 

近年若者の車離れやタバコ離れが注目されています。高級ブランド腕時計も同様に、スマホの普及もあり腕時計自体着用している人が減っていると感じます。その中でも“少数派”となった腕時計ユーザーの方には少しでも質屋を利用される際に査定金額を上げる(もしくは下げられない)コツを須賀質店が紹介したいと思います。

 

 

質屋に持って行く前に時計の状態を確認しましょう

時計をきれいにしましょう

 

まず基本中の基本ですが、質屋に来店される前に時計をできるだけ綺麗にしてください。時計の種類には新品と中古品がありますが、新品は一度も使用されていたいので商品の状態に差はありませんが、中古品はひとつづつ商品の状態が異なるので、使用頻度や状態によるランクが存在します。

 

通常、傷の多さや時計として正常に機能するかによって決まりますが、時計本体やベルトが汚れていると、査定時の印象が悪くなりどんどんランクが下がってしまう場合があります。傷や機能不良などはお客様自身で対応することは出来ませんが、汚れを落としてきれいにすることはちょっとの工夫と時間をかければ誰でもできます。

 

肝心の手入れ方法ですが市販のクリーナークロスでガラスを拭いたり、細かいところは爪楊枝や古い歯ブラシで掃除するだけで十分印象が変わります。市販のクリーナーの中には「研磨剤」が入っていて、時計のクリーニングに向かないものもあるので注意してください。

 

また時計にダイヤモンドが付いている場合は、ダイヤが取り付けられている部分やその周辺も綺麗にしておくといいでしょう。ダイヤモンド付きのジュエリーウォッチにはメーカーが実際に装飾した純正ダイヤモンドと、第三者が正規ではなく装飾したアフターダイヤモンドがあります。

 

もちろんどちらのほうが査定金額が高くなるかというとメーカーの純正ダイヤが高くなります。時計に着いているダイヤモンドが汚れた状態ですと純正のダイヤモンドにもかかわらずアフターダイヤの価格になってしまうことがあります。

 

それはメーカーが使用しているクオリティの高いダイヤであっても、汚れにまみれているダイヤはクオリティの判断が査定時に出来ないためです。しっかりと純正品として査定してもらうためにクリーニングするようにしましょう。これはジュエリーにも言えることです。

 

電池式時計は動いている状態にしましょう

 

電池式時計が止まった状態で持ってこられるお客様がとても多いです。電池交換であれば1,000円くらいだからあまり査定金額には影響しないだろうと考える方もいるかもしれませんが“大きく”影響します。

その理由は、止まってしまった時計の電池を入れ替えても動かないことがあるからです。その原因は止まった状態の時計を長い間放置しておくと電池から液漏れし、時計内部の機械を壊してしまうからです。

 

中の機械がこわれてしまった時計は故障扱いとなり、修理費用を見積もった査定金額になってしまいます。最悪の場合メーカーで直接機械を全て交換となってしまい、修理費用が査定金額以上になると判断された場合は、買取や質入れを受け付けてもらえないことがあります。電池交換ぐらいであれば近所の時計店でも受け付けている場合がありますので、必ず時計を動く状態にしてから質屋に行くことをおすすめします。

 

 

付属品を揃えて持っていきましょう

 

時計本体のみで取引することもできますが、できることなら箱や保証書、外したコマ等は全て一緒に持っていくといいでしょう。箱だけでも値段をつける質屋もありますし、時計のブレスが短いと査定額が下がってしまう場合もあります。

 

特に重要なのは保証書で、保証書がないと査定すらしない質屋もあるそうです(須賀質店では保証書がなくてもできる限り高価査定いたします)。その中でもロレックスは査定金額を5~15万円前後上げることができるので、持っている場合は必ず持っていったほうがいいです。この保証書はメーカーから発行される保証書であり、購入したお店の保証書ではないのでご注意ください。

 

時計を持って行く質屋や買い取り店が、どんな時計を得意にしているかを調べましょう

 

時計は多数のメーカーが有って、それぞれのメーカーがいろいろな種類の時計を製造しています。これらすべての時計を高価査定できる店舗は多くなく、店舗ごとに得意なメーカーや種類が分かれているのが普通です。

 

メンズの時計を得意にしている店舗もあれば、逆にレディース専門の店舗もあります。自動巻きの時計を得意にしている質屋もあれば、クォーツ式の時計を得意にしている買取専門店もあります。もっと限定的な例では、セイコーの時計は高価査定するとか、オメガの時計を高価査定するとか、クロノグラフ式や手巻きの溶けに強い店舗もあるでしょう。

 

これらの情報はインターネットを使って、質屋や買い取り店のホームページから調べることが出来ますし、電話やメールで問い合わせてみるのも良いでしょう。スマートフォンのラインアプリを使った「ライン査定」を取りいれている店舗も多いので、こちらを利用するのも良い方法です。須賀質店でもライン査定を実施していますが、ライン査定は画像を簡単に添付できるうえに、画像の容量が大きくできるので査定員は査定がやりやすくなっています。

 

 

壊れていても大丈夫

 

ここまで時計を最良の状態で持っていくように促していましたが、須賀質店は時計が動かない、ガラスが割れた、部品が無いという物でも取引できます。なぜならば大抵の故障品は修理することができますし、有名ブランドであれば部品も多く出回っているため代用もできるため、そのおおよその修理費用を引いた金額を提示することができます。

 

しかしながら当然最良の状態のほうが査定金額は高いので、お客様のほうでできるだけクリーニングし、必要な場合は修理をして持っていかれることをおすすめします。

 

お客様の中に、正規店で時計をオーバーホールしたほうが査定価格が高くなると思われている方がいらっしゃいましたが、そうした手間や時間をかけるよりも出来る限りきれいな状態に戻して質屋や買い取り店に持ち込む方が良いと思います。

 

偽物は質入れや買取は出来るのでしょうか

 

高級ブランド品やブランドバッグ、ブランド時計には、大変に残念ことですが偽物(コピー品)が出回っています。ロレックスやカルティエといったブランド時計の偽物を、質入れや買取の現場で何度も見たことがあります。

 

例えば、ロレックスの時計に似せた偽物(コピー品)を本物と偽り、質屋に持ち込み質入れや買取を行うことは、ロレックスの正規品の取引を目的としている行為なので詐欺罪に問われる可能性が有ります。またロレックスの正規品を取引の対象としているので、この質入れや買取は要素の錯誤により無効です。(民法第95条)

 

また、ロレックス社製品の本物に類似した偽物(コピー品)を、質入れや買取のために所持することは、商標権の侵害とみなされる行為であり(商標法第37条2号)、処罰の対象になります。(商標法第78条の2)

 

質店や買取店でも、取引後であっても偽物(コピー品)の様な不正品であることが分かった場合は、代金の返金を求めます、といった同意書を取り交わしている店舗もある様で、こうした書面に署名して取引しているのであれば、質入れや買取の取引が終了後であってもお金を返さなければならないでしょう。

 

すこし以前であれば、たとえ不正品(偽物やコピー品)であっても、質入れや買取の取引が終わった後に元金一括返済を求める行為は稀でしたが、昨今のコンプライアンス重視の考え方、ブランドメーカーが自社の商標を毀損させる行為(偽物を大量に流通させること等)に、厳しい対応をするようになったことなど、不正品(偽物やコピー品)への考え方は厳しくなっていると言えるでしょう。

 

皆さま方の中には、偽物やコピー品の所有や売買をあまり考えることなく行っている様であれば、こうした行為は犯罪であり、処罰の対象になる可能性が有るので、お止めになることを強くお勧めします。

このサイトの運営会社 須賀質店では、偽物やコピー品であった場合は「弊社でお取り扱いできる品物ではありません」「弊社の基準外商品で、査定価格を付けることは出来ませんでした」といったお答えをしています。

質屋で時計の質入れ、買取で気を付けること まとめ

 

誰もが「せっかく売るなら」「初めて買った大切な時計を預けるなら」できるだけ査定金額を上げたいと思うことでしょう。そのために時計を最善の状態にして持っていけば想像以上の金額がつくかもしれません。

 

須賀質店は東京都内に3店舗、池袋、渋谷、五反田に店舗がございます。東京 五反田で大正9年に創業したので、まもなく創業から100年になる質屋です。都内の3店舗とも店頭での小売りは行わず、運営コストを抑えながら、高額査定と質入れの業界最低水準の利息を目指してまいりました。

 

時計の取引は全店舗とも圧倒的に多いので、他店の質入れ査定金額、買取査定金額に満足いただけないかった方は、ぜひ須賀質店にご相談になってみてください。特に須賀質店のスタッフは、時計の機能が不調な時計、止まっている時計、部品が欠けた時計、正規品でない改造をした時計なども数多く取り扱っているので、これらの時計をお持ちのお客様は一度ご来店してみてはいかがでしょうか。