一昔前は、デートや行楽に行く時にカメラを持って出かけるのが当たり前の時代でした。パートナーとの仲睦まじい写真をとったり、子供の成長の歩みを写真にしてアルバムを作ったりしたものです。
今では大型のカメラとレンズを持ち歩いているのは、外国人旅行者ばかりといった感じになっています。その理由は、スマートフォンに搭載されたカメラ機能がすごく進化して、あえて大型のカメラとレンズを持ち歩く必要がなくなったからでしょう。
そうは言っても、本格的な画像を残そうと思えばスマートフォンのカメラ機能ではたりず、大型のデジタルカメラを求める需要は多いようです。カメラやレンズは、質屋で質入れや買取が出来るのかどうか、こちらのページでご案内したいと思っています。
もしも皆さんが「使わなくなったカメラやレンズを売りたい」「手放すつもりはないが、持っているカメラやレンズの質入れを考えている」こんな要望が有るのであればお役にたつと思います。
目次
買取や質入れ出来るデジタルカメラとは
現在販売されて市場に出回っているデジタルカメラは3種類あります。3種類のデジタルカメラとは以下のカメラに分類されます。
①デジタル一眼レフカメラ
その名の通り「一眼」なので、レンズがひとつのタイプのカメラです。「レフ」は光の反射を意味するreflexの略で、一眼レフカメラがレンズから入ってきた景色の光を鏡で反射させて、ファインダーより見れる構造にしていることを表しています。
②ミラーレス一眼カメラ
ミラーレスなのでカメラ内部に鏡が無く、①の一眼レフカメラの様に光の反射を利用して、レンズから入ってき景色の光を見る構造になっていません。レンズから入った景色の光は、イメージセンサーを通じて液晶ディスプレイに表示されます。
③コンパクトデジタルカメラ
構造的には②ミラーレス一眼カメラと同じですが、小型化に注力しているのでイメージセンサーや液晶ディスプレイを小さくしたりファインダーを省いたりして、手軽に持ち運べるような構造になっています。
以上の3種類のデジタルカメラのなかで、最も高値が付きやすいカメラは①デジタル一眼レフカメラです。次いで②ミラーレス一眼カメラになり、③コンパクトデジタルカメラは、もともとの販売価格が安くモデルチェンジの頻度も高いので、買取することは出来ても質入れでは取引できないこともあります。(須賀質店では質入れの最低価格が10,000円以上のため)
デジタルカメラは質入れでどのくらいの価格になるの
ではデジタルカメラを質入れした場合、どのくらいの価格が付くのでしょうね。いくつかの事例をご案内しましょう。以下の事例は、程度の良い中古品で付属品などがすべてそろっている商品を前提にご案内しています。【2021年7月10日現在】
【ニコン】
①D5 XQD-Type ボディ 質入れ価格100,000円~150,000円
②D5 CF-Type ボディ 質入れ価格110,000円~160,000円
③D4S ボディ 質入れ価格 60,000円~120,000円
④D4 ボディ 質入れ価格 20,000円~ 40,000円
⑤D3X ボディ 質入れ価格 20,000円~ 40,000円
⑥D3S ボディ 質入れ価格 10,000円~ 35,000円
⑦D500 16-80 VR レンズキット 質入れ価格 質入れ価格 35,000円~75,000円
⑧D7500 18-140 VR レンズキット 質入れ価格 質入れ価格 20,000円~60,000円
【キャノン】
①EOS-1D X Mark II ボディ 質入れ価格100,000円~150,000円
②EOS-1D X ボディ 質入れ価格40,000円~80,000円
③EOS 5Ds R ボディ 質入れ価格40,000円~80,000円
④EOS 5D MarkIV レンズキット EF24-105mm 質入れ価格60,000円~110,000円
⑤EEOS 5D Mark IV EF24-70L IS USM レンズキット 質入れ価格70,000円~120,000円
⑥EOS 6D Mark II EF24-105 IS STM レンズキット 質入れ価格30,000円~70,000円
⑦EOS 6D Mark II EF24-70 F4L IS USM レンズキット 質入れ価格30,000円~70,000円
※こちらに記載のデジタルカメラの価格は、中古品を質入れした場合の価格を想定しています。
※デジタルカメラの買取価格は、こちらに記載の質入れ価格よりも高い価格になります。
※デジタルカメラの質入れや買取価格は、商品の状態や相場価格により変動することがある事をご承知おきください
カメラ用のレンズは質入れでどのくらいになるの
カメラと一緒に利用するのがレンズですね。実はこのレンズ、カメラのボディよりも安定して査定価格が付くことが多いんです。カメラのボディは、新製品が出ると古いモデルは急に査定価格が下がってしまいますが、質入れでも買取でもレンズの査定価格はそれほど急に変わることはありません。それでは、状態の良い中古品レンズの質入れ価格の一例をご案内します。【2021年7月10日現在】
【ニコン】
①AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED 質入れ価格40,000円~70,000円
②AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED 質入れ価格40,000円~70,000円
③AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR 質入れ価格80,000円~110,000円
④Ai AF Nikkor 14mm f/2.8D ED 質入れ価格20,000円~35,000円
⑤AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 質入れ価格40,000円~90,000円
【キャノン】
①EF-S17-55mm F2.8 IS USM 質入れ価格10,000円~20,000円
②EF24-70mm F4 L IS USM 質入れ価格30,000円~60,000円
③EF35mm F1.4L II USM 質入れ価格50,000円~80,000円
④EF85mm F1.2L II USM 質入れ価格40,000円~60,000円
⑤EF11-24mm F4L USM 質入れ価格80,000円~130,000円
※こちらに記載のカメラ用レンズの価格は、中古品を質入れした場合の価格を想定しています。
※カメラ用レンズの買取価格は、こちらに記載の質入れ価格よりも高い価格になります。
※カメラ用レンズの質入れや買取価格は、商品の状態や相場価格により変動することがある事をご承知おきください。
フィルム式のカメラは買取や質入れは出来ますか?
フィルム式のカメラは流通用も減って、利用する方が限られているので、買取や質入れで価格が付けられる商品が減っています。コンタックス製やライカ製の一部の商品が取扱いできるくらいで、ほとんどのフィルム式のカメラの買取や質入れは難しいかもしれません。
カメラの買取、質入れ価格はどのように決まるのでしょう?
さて、皆さんはカメラやレンズの価格がどのように決まるのかご存知でしょうか。査定員は何を基準にカメラやレンズの買取価格や質入れ価格を決めているのでしょう。実は査定員がチェックしているのは以下の項目なのです。
①人気のあるメーカーかどうか
②人気のある機種かどうか
③販売された時期は
④使われ方や保管状態は
⑤付属品がすべてあるかどうか
これらの項目について、簡単にご案内いたしましょう!
①人気のあるメーカーかどうか
デジタルカメラに限ったことではありませんが、メーカーの人気度は商品の流通量に大きな関係がありますし、中古品になった時の買い取りや質入れ価格に影響します。買取や仕入れで高い査定価格が付くのは、人気のあるメーカー製品であることは間違いありません。
デジタルカメラのメーカーの人気度は、だいたいこのような感じになると思われます。
キャノン・ニコン
↓
ソニー
↓
オリンパス・富士フィルム・パナソニック
②人気のある機種であるかどうか
人気がある機種であるかどうか、については、特に上級機種である高性能のカメラは、プロフェッショナルな使い方を求めるユーザーに人気があるのは当然として、少し高度な性能を求めるユーザーに人気を保ち続けるのは、持ち運びのしやすさやある程度の耐久性、高度な機能にもかかわらず操作しやすいなどの特徴が必要です。
また、従来から存在するレンズとの組み合わせが可能であることも、多様な選択ができるという点で人気になる要因といえます。デジタル一眼レフカメラが、大型で重量があるにもかかわらず人気なのは、フィルムカメラの時代から存在するレンズと組み合わせて、多様な撮影方法が可能である点は見逃すことができません。
③販売された時期は
デジタルカメラは、パソコンやスマートフォンと同様に商品のモデルチェンジがはやい製品です。メーカー内で新製品が発表されると、それまでの製品は急激に査定価格が落ちてくるので、高値で買取や質入れを考えるのであれば、なるべく早く質屋や買取店にお持ちになることをお勧めします。
④使われ方や保管状態は
デジタルカメラは、室内だけでなく屋外でいろいろな条件の下で利用されることがあるので、使われ方や保管状態によって質入れや買取の査定価格は変わってきます。使われ方次第で状態に差が出る部分は、以下の箇所といえます。
◆グリップ部分やダイヤル部分のゴムが劣化して固くなる、もしくはべとべとになる
◆ダイヤル部分がスムーズに動くかどうか
◆ぶつけた跡やへこみがないかどうか
◆電源を入れて正常につかえるかどうか
査定員は手に取りながら上記の4項目について細かくチェックしています。最初の項目の様に、滑りとめのゴムが劣化してべとついたり固くなる、ぶつけたりしたへこみや傷があるなどは、中古品としてもかなり状態が悪い商品の部類に入ります。
付属品の有無は買取や質入れの査定に影響しますか
デジタルカメラの場合、電源コードや充電器が無い場合は買取や質入れをお断りしてしまうことがあります。ストラップやケースが無い場合は、査定に影響することはありません。特に気を付けていただきたいのは、電源コードや充電器がなく電池に充電がされていない状態では、動作確認ができないので買取も質入れも出来ないということになります。
レンズの買取、質入れ価格はどのように決まるのでしょう?
レンスの買い取りや質入れ価格については、おおむねカメラと同じような考え方で査定価格を算出します。ただ、先にご案内したとおり、レンズの買い取りや質入れの査定価格は、カメラの査定価格程にはメーカーや機種によって大きな差はつきません。また、新機種が次々と出てくる商品でもないので査定価格は比較的安定しています。
カメラのレンズは商品の特性上、取扱いにとても気を使う商品なので、査定員は以下の項目をチェックし査定価格を算出しています。
①レンズ内部にホコリが入り込んでいないか
②レンズに曇りやカビが付いていないか
③ぶつけて凹みなどがないか
レンズが曇るというのは想像できると思いますが、カビが生えてしまうこともあるのです。保管状態が悪く乾湿による空気の汚れがレンズに付着し、この汚れにカビが生えると、クリーニングでは落とすことが出来なくなります。
少しでも高く買取や質入れをしたいときはどうすれば良いですか
デジタルカメラやレンズをお持ちの方で、買取や質入れを考えているのであれば、少しでも高い査定価格を付けてほしいですね。デジタルカメラやレンズに高い査定価格を付けてもらうには、どうすれば良いのでしょうか。
①なるべく早く買取や質入れを考える
デジタルカメラは他の家電製品のように、新しいモデルが次々に発表されます。新しい商品の方が人気もあり高性能である事が多いので、古いモデルは急激に査定価格が下がります。少しでも高い査定価格を希望するのであれば、新しいモデルが発表される前に出来るだけ早く買取や質入れを考えるのがよろしいと思います。
②使用後のメンテナンスを欠かさない
デジタルカメラやレンズは屋外で使用することも多いので、直射日光や手の汗に触れたりする機会が多い商品です。汗が付いたまま保管すれば、部品の劣化やさびなどの原因になります。使用後は柔らかい布できれいに拭いて保管することをおすすめします。
③ほこりや湿度をさけて保管する
カメラやレンズにとって、ほこりや湿度は曇りやカビの原因になりやすいです。理想は専用のドライボックスなどに保管するのが最良ですが、一般の方はプラスチック製の密閉箱に乾燥剤をいれた保管箱でも十分でしょう。
カメラやレンズは買取や質入れ出来るの?まとめ
カメラはデジタル式になったおかげで使いやすく、持ち運びも簡単になり、レジャーにもビジネスにも広く利用されるようになりました。スマートフォンが普及し、スマホの撮影機能が高性能になったとはいえ、本格的な画像の撮影にはデジタルカメラと専用レンズの方がより良い画像を期待できます。
デジタルカメラは次々と新機種が出るので、買取や質入れで査定価格が付きにくいと考えている方が多いようですが、早めに買取や質入れを考えれば価値が下がることを防ぐことが出来ます。
また、デジタルカメラと同様に使われるレンズは、カメラ程の価格の下落はないので、本格的なレンズをお持ちの方で買取や質入れを考えている方はぜひ須賀質店までご相談になってください。
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